2019年度定期総会、医療講演会・体験会のご報告
平成31年4月14日(日)に香川県社会福祉総合センター7階 第1中会議室において、午前に2019年度定期総会、午後に医療講演会と体験会が開催されました。
午前の定期総会には、年度初めの何かとお忙しい中、5名の来賓の方々にご出席いただきました。
会長挨拶に続きまして、来賓の方々から祝辞をいただきました。その後は、来賓の方が退出され、総会議事に入りました。議事では、昨年度の活動報告、収支決算報告、会計監査報告。今年度の役員、事業計画、予算案について、会則 第8条にのっとり、参加者の過半数の同意によって議決されました。事業計画の議事の中では、皆さんからご意見も出て、活発な議論が出来たと思います。いただいたご意見を今後の活動に活かしていきたいと思います。
議事の後は、連絡事項の発表、眼球運動の歌、合唱が行われました。
午後の医療講演会では、神戸アイセンター病院の前田亜希子先生をお招きして、「網膜色素変性に対するリードスルー薬の開発 ~世界が進む治療への道~」との演題でご講演いただきました。前田先生は昨年の世界網膜の日において、JRPS研究助成賞を受けられました。今年は10講演ほど予定されているそうですが、香川での公演が最初だったそうです。
ここでは、障りの内容だけにいたします。「リードスルー薬」は、遺伝子の変化によって、目に必要なタンパク質を合成する遺伝子の途中でストップコドンというたんぱく質の合成を終了してしまう箇所に作用し、この箇所に仮のタンパク質を組み込むことにより、タンパク質が合成できるようにするそうです。
ご講演が終わった後も、先生の時間の許す限り、個別の質問をお受けいただきました。
医療講演会の後には、チャレンジド・ヨガの体験会と最新機器の体験会を開催いたしました。
ヨガの体験会では、チャレンジド・ヨガ 高松 定期クラスでご指導いただいている、ハンディキャップヨガ 中国四国支部 代表の簗瀬利恵先生をお招きし、「座ったまま出来るヨガ」という事で、呼吸に重点をおいた内容でした。簗瀬先生の分かりやすい説明と、サポータの先生(簗瀬先生の娘さん)も手取り指導いただいて、「私にもヨガが出来そう」と思っていただけていれば良いと思います。体験会で興味を持たれた方は、次回5月26日(日)に定期クラスを開催いたしますので、ご参加ください。
最新機器の体験会では、「オーカムマイアイ」と「みずいろクリップ」の体験をしていただきました。「オーカムマイアイ」はイスラエルで開発された機器で、メガネのフレームに100円ライターほどの大きさの機器を付けます。それによって、文字を読ませたり、人を登録すると、「〇〇さんがいます」といった感じで案内してくれます。
「みずいろクリップ」は高松市のベンチャー企業「Raise the Flag」さんが開発した商品です。太めのボールペンぐらいの大きさでクリップになっています。クリップで止める側の先端にセンサーがついていて、コップにクリップを取り付けると、飲み物がセンサー高さまで注がれると、音で知らせてくれます。さらに、そこからタイマーが開始して、経過時間を知らせてくれます。カップ麺を作る際に便利だと思います。また、水位センサーの反対側には、色を判別するセンサーがあり、物に接着させると16色で色を教えてくれます。接着させて、LEDライトを当てた時の色の跳ね返りで判別するので、周りの明るさに影響されず判別することが出来ます。
最後になりましたが、総会にご出席いただきました来賓の方々、お忙しい中のご出席ありがとうございました。
前田先生には遠路ご講演、また、ご講演の後にも個別にご相談に乗っていただき、ありがとうございました。これからの先生の研究に皆さん期待しております。今後もご活躍を願っております。
「オーカムマイアイ」の(株)システムギアビジョン様、「みずいろクリップ」の(株)Raise the Flag様には、体験会にお越しいただきましてありがとうございました。参加いただいた方も興味を持たれていたと思います。治療法の開発も少しずつ進んでおりますが、今すぐという状況ではありません。今後もより良い商品を開発いただきたいと思います。
0コメント