~目が見えない、見えにくい人のためのICT勉強会(平成30年度12月)のご報告~

 平成30年12月8日(土)の午前にサンポートホール高松 52会議室において、目が見えない、見えにくい人のためのICT勉強会を開催いたしました。参加者は8名でした。

 今回の声出しでは、前回に続き「地図アプリについて知りたい」という意見があり、その他では「小説を読む方法」、「使いやすいボイスレコーダーを知りたい」といった意見がありました。

 地図アプリについては、以前に出ていた「てくてくナビ」というアプリが使いやすかったそうですが、現在は使用できなくなっている様です。「てくてくナビ」では、どちらの方向に進めば良いかを教えてくれていたそうですが、先生が今のところ検証したアプリでは、目的地にたどり着けたことはないそうです。今後も検証してみるとのお話でした。

 前回もお話がありましたが、「ことばの道案内」というサイトでは、実際に測量をして作成しているので、正確に案内してくれるそうです。しかし、都会ではいろいろな場所が登録されているようですが、地方ではまだまだ進んでいないというのが現状だそうです。

 地図アプリのお話から派生して、東京では、一部の駅内の案内をしてくれるアプリがあるとのお話がありました。改札から〇〇線の乗り場までの案内や、何両目に乗れば、エレベータが近くにあるといった具合だそうです。

 「小説を読む方法」については、アイブックスやキンドル、サピエなどを挙げていただきました。コンビニなどでカードを購入して、裏のバーコードをカメラで撮ると、アイブックスで使用するお金を入金でき、それを使って小説の電子書籍を購入します。カードを購入しなくてもクレジットで支払うこともできます。

 「ボイスレコーダー」については、パナソニックから型式:RR-WB009というペン型のボイスレコーダーが発売されています。この商品には音声ナビゲーションが搭載されているため、使いやすいと思われます。後日、先生から体験談をいただき、初期設定で音声ナビゲーションが設定されているので、初期設定から録音データの消去なども音声のみで使えたそうです。ちなみに価格はオープン価格ですが、約1万円だそうです。

 この商品は、特に視覚障がい者向けに作られたものではないので、家電量販店で購入できるようです。一度商品を手に取って体験してから購入を検討いただいても良いと思います。

 声出しの内容についての説明が終わった後は、今回のテーマである「色彩ヘルパー使い方」と「薬の管理の仕方」についてのお話でした。

 「色彩ヘルパー」は、カメラで映している所の色を音声で教えてくれるアプリです。残念ながらアンドロイドには対応していない様です。アプリを起動すると、カメラが起動し、画面の左上に円が表示されています。その中の色を教えてくれます。円に合わせるコツとして、色を調べたいものをカメラと接触させ、そこから約20センチ離します。そこから調べたいものを左に動かし、アイフォンの左上の角付近に持ってくると円に入るそうです。まずは手のひら(ベージュ)などで試してみてコツを掴んでください。

 「薬の管理」では、アマゾンなどで「薬の管理」などで検索をかけると、「薬ケース」や「お薬カレンダー」といった商品が出てきます。これは縦に曜日、横に朝・昼・夜・寝る前などが書かれているため、その曜日と時間で分けて管理することが出来ます。価格はものによりますが、1000円から2000円ぐらいです。

 年内のICT勉強会は今回で最後になります。次回は年が変わって1月12日(土)に開催されます。スマホの使い方に限らず、日頃の生活で困っていることも相談に乗っていただけますので、次回のご参加をお待ちしております。


ここまで

香川県網膜色素変性症協会

香川県網膜色素変性症協会(略称JRPS香川)の公式ホームページです。 中途失明の原因となることが多い網膜色素変性症およびその類似疾患の、啓発活動と自立を促進する活動を行っています。正会員は、この目的に賛同して入会した網膜色素変性症等の患者及びその家族(個人に限る)、医療従事者及び支援者 です。 当会の本部は公益社団法人 日本網膜色素変性症協会です。

0コメント

  • 1000 / 1000