~第1回 若者と家族の集いのご報告~

 平成30年1月21日(日)に香川県社会福祉総合センター 6階 第1研修室において、第1回 若者と家族の集い ~仕事や進路の悩みや不安を共有し、共に歩んでいきましょう~ を開催いたしました。今回の行事では若者にターゲットを絞り、仕事や生活での悩みや不安を共有し、意見を出し合える機会を設けることを目的といたしました。その結果、当会の会員の増加に繋がればと思っております。

 新たな行事の開催という事で、どのくらいの方にご参加いただけるのか不安でしたが、ご家族や会社の上司の方や保健師の方、眼科医・視能訓練士の方を含めて16名と多くの方にご参加いただき、スタッフも安心いたしました。

 山下先生の講演では、主に現在の職業に就いてから、仕事を効率よくこなすために努力・工夫したことを重点にお話をいただきました。最初は数日かかっていた仕事が数時間で終わらせることが出来たとのお話がありました。

 一例として、書類仕事についてのお話を記載いたします。まず、書類の読む作業について、最初は拡大読書器を用いて読んでいたため、時間もかかっていたし、目も疲れていたそうです。しかし、友人から聞いた話を基に書類をスキャナーで取り込み、文字情報を取り込み、音声ソフトで読み上げて聞く方法に変更したことで、それまで1時間かかっていた作業が3分程度になったそうです。また、書く作業については、文字認識ソフトを用いてエクセル等に変換し、音声を聞きながら入力し印刷することによって、書類作業を10分程度に短縮できました。というお話でした。その結果、職場のやり方をも変えることになったそうです。この読む作業を応用すると、読書もしやすくなり、多くの知識を得られるようになったそうです。

 講演の最後に3つの助言をいただきました。

①試行錯誤をしてください。多くの失敗をすることで、独自のスキルを身に付けることができます。

②手段より目的を重視すること。目的がはっきりすれば、手段はたくさんあります。

③今までの情報、常識はまず疑ってください。疑った結果「うん」と言えない場合は方法を変える。疑った結果、別の方法が見つかります。

 講演の後、参加者の皆さんより付属品の購入方法やニーズに合った機器・アプリについて、移動について、歩行訓練の施設などについての質問が出て、山下先生をはじめ意見を出し合って、和気あいあいとした雰囲気で進んでいきました。

 休憩を挟んで、文字を音声で読み上げられる眼鏡型デバイス「オトングラス」の体験会を実施いたしました。眼鏡のこめかみ部分にカメラがあり、写真を撮って、文字認識技術によってテキストファイルに変換し、音声で読み上げてくれます。今後は福祉機器としての認定も目指しているそうです。

 今回ご参加いただいた方、行事の広報をいただいた方、その他ご協力いただいた方、ありがとうございました。


ここまで

香川県網膜色素変性症協会

香川県網膜色素変性症協会(略称JRPS香川)の公式ホームページです。 中途失明の原因となることが多い網膜色素変性症およびその類似疾患の、啓発活動と自立を促進する活動を行っています。正会員は、この目的に賛同して入会した網膜色素変性症等の患者及びその家族(個人に限る)、医療従事者及び支援者 です。 当会の本部は公益社団法人 日本網膜色素変性症協会です。

0コメント

  • 1000 / 1000