~世界網膜の日in愛媛、中国四国リーダー研修会のご報告~
愛媛県松山市において、平成30年9月29日(土)に「世界網膜の日in愛媛」が、30日(日)に「中国四国リーダー研修会」が行われました。当会からの参加者は8名でした。
世界網膜の日は松山市総合福祉センターにて行われ、全国から300名を超える方が来られていました。ロビーでは福祉機器の展示が行われ、オトングラスやホヤの暗所視支援眼鏡などが体験出来ました。ホールでは、オープニングコンサートから始まり、開会式、JRPS研究助成授与式・発表、髙橋政代先生による記念講演、次年度開催地への引継ぎと行われました。
オープニングコンサートでは、愛媛県出身のハープとボーカルの二人組ユニット「優美」のコンサートでした。愛媛県出身の秋川雅史さんの「千の風になって」やジャズの曲など、いろいろなジャンルの曲で盛り上げていただきました。
開会式を挟んで、JRPS研究助成授与式では、神戸アイセンターの前田先生、慶應義塾大学の小沢先生、九州大学の秋山先生の3名が受賞されました。前田先生は「リードスルー薬の開発」、小沢先生は「神経保護治療の開発」、秋山先生は「RPの原因構造変異の解明」の研究での受賞でした。
その後、記念講演として、理化学研究所の髙橋政代先生のご講演がありました。「網膜再生医療とアイセンター」という演題で、現在の再生医療の進行状況の紹介をメインにユームアを交えながら、分かりやすくお話をいただきました。
これらの講演内容(髙橋政代先生の講演については動画)につきましては、JRPS本部のホームページの会員ページに掲載されております。記事の最後にURLを記載しておりますので、そこからリンクして、パスワードを入力し、ご覧ください。なお、パスワードは会員のみにお知らせいたしますので、事務局 三木(090-1170-6047)までお問い合わせください。
次年度開催地への引継ぎでは、来年の世界網膜の日の開催地である富山県の会長によるアピールがありました。
世界網膜の日が閉会した後は、道後のにぎたつ会館へ移動し、懇親会が行われました。台風の影響で参加者が少なくなってしまったそうですが、130名程が参加していました。参加者全員の声出しがあり、JRPS三重からは弾き語りで歌の披露がありました。会員同士がお話をしたりして、2時間程の時間はあっという間でした。
2日目は中国四国リーダー研修会が行われました。台風の影響が心配され、当日の早朝に帰路につかれた県もありましたが、予定通り開催されました。
JRPS愛媛の竹林会長様の挨拶に続き、松山市立子規記念博物館館長 竹田様によるご講演、JRPS 佐々木理事長様によるご講演、宇和島市立宇和島病院 宇田先生によるご講演、中四国の各県協会からの報告と続き、次年度開催県への引継ぎが行われ、閉会いたしました。
子規記念博物館の竹田様のご講演は、「病床の子規-俳句革新と短歌革新」という演題で、正岡子規の生涯と有名な俳句や短歌が出来るまでのエピソードについて、影響を与えた人物を交えながら面白く、とても分かりやすくお話しいただきました。有名な歌もパクリだったそうです。
佐々木理事長様のご講演は、「QOLを担う地域協会」という演題で、我々地域協会が皆さんから必要とされる協会となるために、
①お金:仕事、障害年金など。
②情報:治療法、教育。
③リレーショナルシップ(仲間):悩みを共感できる、心が安らぐ。
④楽しいこと:趣味、娯楽。
⑤環境:安全な環境、制度、テキストデータなど。
を考えていかなければならないというお話でした。今後の運営についてのヒントとなるお話でした。
宇和島病院の宇田先生のご講演は、「愛媛版スマートサイト みきゃん愛ネットについて」という演題で、愛媛版スマートサイトができるまでの苦労や、配布してからの患者や医師の変化、反応についてのお話がありました。
各県協会の報告では、7月の西日本豪雨の体験談を臨場感たっぷりにお話いただいたり、課題を意見交換したりしました。
最後に次年度開催地への引継ぎでは当会の上村会長が開催日等をお知らせし、多くの方に来県いただけるように案内いたしました。
午後からは台風が接近したため、帰りは高速道路が一部で通行止めになり、時間はかかりましたが、無事に帰ってくることが出来ました。
最後になりますが、JRPS愛媛の実行委員の皆様、また、ボランティアの皆様、会場のスタッフの皆様、他県の参加者の皆様、ご講演いただいた演者の皆様、2日間の行事に携わっていただいたすべての方々に感謝申し上げます。
来年度は中国四国リーダー研修会が香川県で開催されます。県外から多くの方にご参加いただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。
研究助成受賞者の講演内容及び記念講演の内容については、下記のURLよりご覧ください。
①前田亜希子先生(神戸アイセンター病院 理化学研究所 神戸研究所) 「網膜色素変性に対するリードスルー薬の開発」
②小沢洋子先生(慶応義塾大学医学部眼科学教室網膜細胞生物学グループ・チーフ) 「iPS研究から発展した網膜色素変性に対する神経保護治療の開発」
③秋山雅人先生(九州大学) 「網膜色素変性症の原因構造変異の解明」
④記念講演(動画):高橋政代先生(神戸理化学研究所) 「網膜再生医療とアイセンター」
https://www.youtube.com/watch?v=UXM1idZQyKM&feature=youtu.be
ここまで
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