~宇多津北小学校福祉体験学習会のご報告~

 平成30年10月11日(木)に開催された、宇多津北小学校福祉体験学習会に参加いたしました。当会からは4名が出席しました。

 行事の流れとしては、

  ①宇多津町社会福祉協議会様からの全体説明

  ②宇多津町ボランティア連絡協議会 会長様からの挨拶

  ③車いす体験、視覚障がい者擬似体験

といった流れで行われました。当会は視覚障がい者擬似体験を担当いたしました。

 視覚障がい者擬似体験では、

  ①説明指導

  ②「白い杖」の紙芝居

  ③視覚障がい者擬似歩行体験と誘導体験

  ④質疑応答

を行いました。

 「白い杖」の紙芝居では、生徒さんは静かに見て、聞いていました。中には紙芝居を話してくれている方が視覚障がい者だとは思わない子もいらっしゃったかもしれませんね。

 視覚障がい者擬似歩行体験と誘導体験では、2人1組になり、1人がアイマスクをして白杖を持ってあるき、もう1人が誘導をしました。最初に、段差や階段の上り下りや、障害物がある事をハッキリと分かりやすく伝えること、ゆっくりと安全に歩けるように誘導することが大切であること等を説明し、先生やボランティアの方々の補助の元、行いました。また待っている時間には、ロービジョン体験キットで見えにくい体験をしていただきました。

 歩行体験を行った生徒さんからは、一様に「怖かった」という感想が聞かれました。普段は気にしていない段差や障害物でも視覚障がい者にとっては危険であるという事を知っていただけたのではないでしょうか。

 質疑応答では、

 「怖かったこと、困ったことは何ですか?」という質問について、「鍋をコンロにかけていて、他の用事をしていた時に、火災報知器が鳴ったが、何が起こっているのかが分からず、慌ててしまった。」などのお話をしました。

 「電車に乗るときはどうしているのですか?」という質問について、「乗車駅では駅員さんに乗せていただき、降車駅にも連絡をしていただき、降ろしていただいている」などのお話をしました。

 「いつごろから目が悪くなったのですか?」という質問について、会員それぞれの目が悪くなった時期を発表し、「以前は絵を描いたり、1人で犬の散歩が出来ていた」、「見えにくいけど、大体は見えているので、生活に必要はありません」といったお話をして、人によって見え方もそれぞれであるというお話をしました。

 「見えない状況がどういうことなのですか?」という筆問について、「目の前にいる人の顔(目や鼻や口や髪が長い・短い)も分からないです。」といったお話をしました。

 「お風呂にはどうやって入っているのですか?」という質問について、「手すりをつけて、あちこち確認しながら入っています」といったお話をしました。

 最後に生徒さん達に、「白杖を持っている人、車いすの人、お年寄りなど街で困っている人を見かけたら、やさしい気持ちで 「何かお手伝いしましょうか。」「困っていることはありませんか。」と声をかけて、周辺に危ないところがないか見守って欲しいです。視覚障がい者は特に音声が大切です。前方か横からか声をかけてくれるとありがたいです。

 今日の体験をいかして大変だなあと思うだけでなく、思いやりをもって声をかけてくれると嬉しいです。」とお願いをして学習会を終了しました。

 

 最後になりましたが、宇多津北小学校様、宇多津町社会福祉協議会様、宇多津町民政委員・児童委員様、宇多津町身体障がい者協会様、宇多津町ボランティア連絡協議会様、ボランティアモコモコ様、学校支援ボランティア様にはお手伝い・ご協力いただきまして、ありがとうございました。今後も啓蒙・啓発を行っていきたいと思いますので、ご協力よろしくお願い申し上げます。


ここまで


香川県網膜色素変性症協会

香川県網膜色素変性症協会(略称JRPS香川)の公式ホームページです。 中途失明の原因となることが多い網膜色素変性症およびその類似疾患の、啓発活動と自立を促進する活動を行っています。正会員は、この目的に賛同して入会した網膜色素変性症等の患者及びその家族(個人に限る)、医療従事者及び支援者 です。 当会の本部は公益社団法人 日本網膜色素変性症協会です。

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