~眼が見えない・見えにくい人のためのICT勉強会(平成31年1月)のご報告~

 平成31年1月12日(土)にサンポートホール64会議室におきまして、本年最初の行事として、眼が見えない・見えにくい人のためのICT勉強会を開催いたしました。参加者は8名でした。

 今回のICT勉強会では、以前に参加者の方から質問をいただいていた、「診察券の管理について」、「読書の仕方について」、「ナビアプリについて」のお話がありました。

 

 「診察券の管理について」では、アイフォンのカメラ機能を使ったアプリを3つ紹介いただきました。

・EPARKデジタル診察券:診察券をアイフォンのカメラで撮影すると、その中の電話番号などを読み取り、診察日、診察時間などの情報を検索できたり、対応する病院ではインターネット予約もできるアプリだそうです。

・カードリスト 診察券、乱数表、カードの券面をデジタルに格納:診察券をはじめ、お店のポイントカードや会員カードなどを管理するアプリだそうです。

・【公式】EPARKお店あつめ-お店やカードの管理:診察券やお店のポイントカードなどに対応したアプリだそうです。

これらのアプリはボイスオーバーでも使用可能だそうです。

 「読書の仕方について」では、

・ボイスオーバーでの文字入力ができ、ボイスオーバーの基本操作(上下左右フリック、ダブルタップ)ができる方は、アイフォンのブックというアプリから電子書籍を購入したり、オーディブルというアプリからオーディオブックを購入して読書できるそうです。

・アイフォンでインターネット検索などができ、アマゾンで買い物をしたことのある方は、キンドルというアプリから電子書籍を購入すると良いそうです。

・ボイスオーバーでの文字入力等が出来ない方は、デイジー図書を使えば良いそうです。(その間にアイフォンの操作を練習する。)

 「ナビアプリについて」では、以前の勉強会で参加者から発言のあった、「Via Opta Nav」というアプリについて、実際の体験談のお話がありました。画面がシンプルで分かりやすく、ボイスオーバーに完全対応している。どの方向に歩けばよいかが分かるという良い点がありますが、案内してくれる道が必ずしも安全な道ではなかったり、次のルートへの移行が遅い、交差点でのルート切り替えが早すぎるなどの悪い点もあるそうです。

 現状のアプリでは、当事者にとって完全なアプリは無いようです。

 その他、参加者の中からお札を判別するアプリ「言う吉くん」についての発言がありました。アイフォンのカメラ機能を使って、お札をかざすと、額面を教えてくれます。

 次回のICT勉強会は2月23日(土)に開催されます。これまでに紹介された内容でも結構ですし、日頃困っていることなどがICT機器を使って解決したり、やりやすくなることがあります。興味を持たれた方は次回以降にご参加ください。


ここまで


香川県網膜色素変性症協会

香川県網膜色素変性症協会(略称JRPS香川)の公式ホームページです。 中途失明の原因となることが多い網膜色素変性症およびその類似疾患の、啓発活動と自立を促進する活動を行っています。正会員は、この目的に賛同して入会した網膜色素変性症等の患者及びその家族(個人に限る)、医療従事者及び支援者 です。 当会の本部は公益社団法人 日本網膜色素変性症協会です。

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