【西讃地区で初開催】第4回 なんがでっきょんな?みんなで集まらん会?~世代を超えた交流の場~のご報告
令和元年10月20日(日)に三豊総合病院3階 講堂において、西讃地区で初開催の「第4回 なんがでっきょんな?みんなで集まらん会?~世代を超えた交流の場~」を開催いたしました。参加者は約30名でした。
これまで当会の行事はほとんどが高松市内で開催されてきました。西讃や東讃の当事者の方の中には、高松までの移動が困難であったり、JRPSの存在自体を知らない方が多くいらっしゃると思います。そこで今年度より西讃地区や東讃地区でも行事を開催する事となりました。その第1弾として三豊総合病院様のご協力を得て、西讃地区で開催いたしました。
参加者の中には当会会員の他、西讃地区の方や愛媛県 四国中央市の方までいらっしゃいました。
会の進め方は、最初に声出しをしていただき、その中で出てきた困っていることや質問などを三豊総合病院 眼科医の曽我部先生を中心に皆さんで意見を出し合っていくという形式で行いました。
最初の声出しで皆さんより「壁などに頭をぶつける」、「白状を持つことに抵抗がある」、「文字が読みにくくて困っている」、「落し物が見つけられなくて困る」などのお話がありました。
「壁などに頭をぶつける」ことについて、
・家の中でも外でも野球帽を被っている。
・手を前に出して振りながら、前に何も無い事を確認しながら歩いている。
・片手で顔を守りながら、もう片方の手で前を探りながら歩く。
・日傘を差して歩くと、先に傘が当たってくれる。
・家の中では壁伝いに歩いている。
・他の人の気配がしたら、音を立てるなど、相手に合図を送っている。
・家具に印をつけている。(タオル、アルミホイル、鈴、ひもなど。タオルにひもを付け、ひもの位置によって区別している)
「白状」について、
・白状のヘルプ合図(白状を胸の前で上げる)を一般の方が知らない。→一般の方に周知する必要がある。
・お店では、カートをヘルパーさんに引いてもらいながら買い物をしている。
・通りたいときに白状で音を出して、合図を出している。
・周りに視覚障害者であることを知っていただける。→近所の子供から危険な個所を教えてもらえた。バス降車時にいつもより長く停まっていただけた。
「介護保険」について、
・家族が同居している、家族が近くに住んでいるなど、介助できる人が近くにいる場合には、視覚障害だけでは介護保険が下りないことが多い。(市町村や担当者によっても対応が異なる。こちらからの言い方によっても判断が変わる場合がある。)
「同行援護の時間が市町村によって違いがある」ことについて、
・旅行のために支援の時間の延長を市役所と交渉するために3か月交渉した。
・1年ごとの契約更新の際に、年間行事等で予定が分かっている場合は、多い月を基準に交渉を行うと良いのではないか?
・同窓会等で遠方に行く時は、ケアマネージャーさんに前もって報告して、1回につき20時間いただいている。
・会議等では、主催者側でボランティアを準備いただいている場合がある。
「お寿司屋さんでのタッチパネルでの注文」について、
・お店によってはタッチパネルが取り外し出来、手元に持ってくることが出来る。
・スマートフォンのカメラ機能でタッチパネルの画面を拡大して見ている。白黒反転も可能。(ガラケーでも倍率、画質はあるが同様の使い方が出来る。)
・大手チェーンでは、アプリを開発中だそうです。それを使えばボイスオーバーで読み上げさせながら注文出来るので、タッチパネルを使用する必要が無くなるそうです。
などの意見が出ました。
今年度より、高松だけではなく、西讃や東讃でも行事を開催する。という事で第1弾として西讃地区で開催いたしました。当日は多くの方にご参加をいただきまして、有意義なお話・交流が出来たのではないでしょうか?今後も西讃地区での行事を計画していきたいと思っております。
この度は、西讃地区で行事を行うに当たって、お忙しい中をお時間を取っていただき、また、会場までお貸しいただきました曽我部先生をはじめとする三豊総合病院の皆さん、そして、ご参加いただきました皆さんに、この場をお借りして、感謝を申し上げます。今後も当会へのご協力をよろしくお願い申し上げます。
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